大須・南寺町アート会館

OSU Minamiteramachi Art Gallery

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「龍文字」作品の額装を賜りました!

今回額装をさせて頂いた作品はこちらの「龍文字」です。

龍文字とは作品自体にパワーを持ち、おまじない効果をもつとして重んじられるものです。確かに荘厳で内からのエネルギーをひしひしと感じます。
こちらの作品は麻布に24金で描かれています。中央に龍体文字でフトマニ図が描かれており、その周りに形の異なる百種の「龍」の文字が描かれているので百龍図と呼ばれます。

龍文字とは

作品中央のフトマニ図とは、円形に描かれた一文字一文字を神様に見立て、48の神様が鎮座している様子を表しています。古代では宇宙観の象徴とされ、占いの道具として用いられたそうです。
そして、天地創造、神羅万象、祝詞、五穀豊穣、健康、と様々な意味が込められているというところがフトマニ図自体が最強のエネルギーをもつといわれる所以です。
そのフトマニ図に用いられているのが龍体文字です。
龍体文字とは、日本に漢字が普及する前に神社などで受け継がれてきた神代(かみよ・しんだい)文字の一つです。神代文字は30種類ほどあり、神社に納められ神事に使われてきました。

龍体文字は日本語の美しい音の響きを曲線的に表しているそうです。確かに一文字一文字じっと見てみると龍の姿を象ったような独特で神秘的な形をしていますね。さすが万物の生命力を神格化させた神様が作った文字といわれているだけあって、とても迫力があり見ているだけでもパワーを感じられます。

龍体文字は平仮名48音一文字ずつそれぞれに意味があり、文字そのものにエネルギーの波動が宿っているといわれています。例えば龍体文字で書かれた「ふ」は邪気払いやお祓いを意味し、「へ」は心の傷の治癒のエネルギーの波動を持ちます。
また、文字の効果を組み合わせて、「む・く」の文字は金運、商売繁盛のエネルギーを持つようになり、「え・て」は夢の実現、「よ・ろ」は恋愛運、「き・に」は健康運、「な・わ」は勝負運、「ね・せ」は芸術性を高める、というような効果が生じます。
その龍体文字が書かれたものを壁や身の回りに貼ることでそのエネルギーを得ることができるといわれているので、気になった文字を持ち歩いたり部屋に飾ったり、自分の名前を書いてお守りにする方法もあるようです。

龍の持つパワーとは

フトマニ図の周りに金で描かれているのは「龍」の文字です。ひとつひとつ形が違うのでじっと見入ってしまいます。シルエットが能動的で美しく個々が躍動感を生み出して、動きのエネルギーのようなものを感じます。

ご存じのとおり龍は伝説上の動物ですが、昔の中国では龍は実在すると信じられていました。「神々の住む天界と人間の住む地上を自由に行きかい、皇帝は龍の血をひく」と伝えられており、まさに絶対的な存在として君臨し、王権力の象徴でした。
一方、日本において龍は神の遣いや神そのものとしての存在として受け入れられてきました。「逆鱗に触れる」という諺にもあるように、畏怖の対象でもあり富恵の対象でもあったようです。また他の国では、龍は人格を意味するという考え方もあります。それぞれ自分の中に龍がいて、その自分の中の龍をどう育てていくかという思想です。自分の核を龍に見立てるとされるまでに私たちの生き様に浸透してきた龍というものが、いかに縁起が良いものと重宝されてきたのか、エネルギーの象徴とされてきたのかを読み取ることができます。

風水において龍は最上級の幸運を表します。風水には多く吉祥動物がありますが中でも龍は特別な陽のエネルギーを持ち、お守りや金運の幸運の象徴とされています。

古来から龍はアートに描かれたりお守りにされ崇められたりしてきましたが、それほどのパワーを秘めているからこそ現代まで受け入れられ受け継がれてきたのだと思います。
外から流れてくる邪気を追い払い、金運を運んできてくれて、対人関係の悩みも軽減し、家庭円満にしてくれる、などなど、あらゆる物事を幸運に導いてくれる龍は、底知れないパワーの持ち主なのです。

額装について

通常このような風合いの作品には、日本古来の風雅、洗練された趣をもつような「和額」という種類の額装を用いることが多く、作品に合わせて額縁を切ったり穴を開けたりすることが出来ない部分には「マット」と呼ばれる余白をつけます。
しかしながらこちらの作品は透明なアクリルを使用したイメージでとのオーダーでしたので額装に工夫が要りましたが、この作品をイメージされた感性のままに飾れるようにと表装屋の方や額縁屋の方々の技術を結集して仕上げることが出来ました。
表面処理については、通常定着材を施すところを作品パワーの効果を直に感じ取れるようにと表面加工はせずに仕上げています。

漆黒の麻布と金色の龍文字のコントラストがなんとも力強く、その作品をクリアにストレートにかたどる額縁の相乗効果で見るものを魅了するエネルギー溢れる作品になりました。
作品のパワーが手に取れるように感じるのが伝わってきます。文字というよりもはやアートではないかと思うほどの輝きと強さが印象深く、何度も何度も見入ってしまいました。
一つ一つの龍の文字が動き出しそうな、何かをこちらに伝えてくれていそうな不思議な感覚とともに未知のエネルギーを受け取ったような恍惚感を感じ、全ての運気を上昇させる龍のパワーというものを感じました。アートとして空間に飾っても存在感があり、さらに作品自体にパワーを持つこの作品は、これからも見る人々に幸運と清らかな気持ちを運んでくれることと思います。

この作品を描かれたのは山内佑記さんです。歯科医院の院長をされていて、美容関連の資格も多数お持ちの方です。笑顔であることを大切にされていて、何事にもポジティブに活動されている姿はまさにこの作品を象徴するかのようなエネルギーが感じられます。
現在はYYプレイスという場所で講師の先生を呼んでお料理教室を開催されたり精力的に活動されています。
今後は龍文字教室も開講される予定です。龍文字は、作品を飾ることでエネルギーを得られるのはもちろん、自分で描くことにも意味があるようなのでこのような教室も人気があるそうです。
エネルギッシュな山内先生に龍文字を学んで運気もアップできたら素敵ですね。

参考文献 
「開運!龍体文字の奇跡(書いて貼って願いをかなえる龍のパワー)」 森美智代著 マキノ出版
貼るだけで願いがかなう龍体文字図鑑 森美智代

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